介護1年生の日記「想像力の足りない食事介助」

こんにちは、介護はじめました。newginです。

昨年11月、晴れて某メーカーのグラフィックデザイナーというお仕事から足を洗い、以前から興味のあった介護の仕事に飛びこみました。

経験も資格も完全に0の状態からチャレンジしている看護1年生のわたしの気づきや思いを、介護の専門家ではない今後両親の介護を考えていかないといけない世代の人たちと共有していけたら、という思いではじめたブログです。

今回は介護活動の中でも特に重要な「食事介助」のシーンで感じたことを書いていこうと思います。

【介護の食事】そもそも食事介助ってなに?

「食事介助」とは、言葉の通り自分ひとりではうまく食事ができない利用者様に食事を介助することです。

介護に関わったことがないかたは「なんだ、食事を口に運ぶだけでしょ?」と思われるかもしれませんが、そんな簡単な話じゃありません。

食事介助を必要とする利用者さんには、言葉や表情で気持ちをうまく伝えられない人も多く、利用者さんの「食べたい」タイミングに合わせるだけでも大変なんです。

また、なんの知識もないまま食事介助を行うと誤嚥(=気管に食事が入ってしまい、誤嚥性肺炎の原因になる)のリスクも高まるので、食事の姿勢のとりかたや食べさせ方にもテクニックが必要なこともあります。

誤嚥とは、本来なら口腔から咽頭、そして食道を通って胃に送られるべき食べ物が、誤って喉頭と気管に入ってしまう症状のことです。飲みこむ動作は「嚥下」と呼ばれ、誤嚥が見られる場合は、嚥下障害が起こっていることが多くなります。誤嚥は食事中に限らず、寝ている間に起きることもあるので注意しましょう。また、場合によって・・・

今回のテーマは「技」でなく「心」

とまあ、食事介助の難しさを肌で感じている毎日なのですが、今回お話しするのは技術的なものではなく「心」の部分のお話になります

技術に関してはまだまだ勉強中の身ですが、介護の仕事って「心」「気持ち」の部分が行動を左右する要素が多いと思うんです。

いくら技術が高くても、そこに「心」が欠けていると高いサービスの提供ができない。

そんなお話しです。

【介護の食事】「きざみ食」と「ミキサー食」

newginも介護の世界に飛び込むまではその存在すら知りませんでしたが、食事介助が必要な人の中には、噛む力や、飲み込む力(嚥下力)が弱まっている人がいます。

そんな人には俗に「きざみ食」「ミキサー食」という形態の調理方法で作った料理を提供しています。

簡単に説明すると

「きざみ食」は一般で提供する料理を細かく刻んだものです。

「ミキサー食」は一般で提供する料理をミキサーにかけて流動食にしたものです。

「きざみ食」はまだパッと見もとの料理の形をとどめていますが、ミキサー食は食材の色をしたペースト状の物体です。

ミキサー食がのった皿は、さながら絵の具のパレットのようになっています。

食事は「目でも楽しむもの」と言われたりしますがこれ本当です。

実際、絵の具パレットのような食事には全く食欲がわいてきませんから。

いや、すごくきれいなんですけどね。

【介護の食事】「ミキサー食」の食事介助

newginの施設にもこのミキサー食を提供しないといけない利用者さんがいます。

介護スタッフで日々交代しながら利用者さんへの食事介助を行うことになるのですが、その介助している光景に違和感を覚えることが時折あるんです。

介護1年生のnewginがあまり生意気なことはいえないのですが「それってちょっと想像力足りなくない?」という違和感です。

その想像力が欠けていると思う部分は、今回のテーマとなる「心」「思いやり」の部分そのものなのですが、その例を紹介していきます。

想像力の足りない食事介助①「とりあえずまぜる型」

さきほど説明したようにミキサー食ってパレットに広げた絵の具みたいな見た目をしています。

しかし、当たり前の話ですが絵の具じゃありません。

ひとつひとつが「鳥のソテー」であったり「ほうれん草の胡麻和え」であったり「野沢菜のお漬物」だったりします。

それを、なんの躊躇もなく適当に混ぜて利用者さんの口に運ぶ光景をたまに目撃します。

「ほうれん草の胡麻和え」と「鳥のソテー」と「野沢菜のお漬物」を一度に口にほおばるなんて一般の食事ではしませんよね。

こんな食事の提供をしていながら「今日はあまり食欲ないみたいです」なんて報告されている利用者さんを見ると、本当にかわいそうになります。

想像力の足りない食事介助②「一皿一皿完食型」

先ほどとは別に混ぜることをせずに、1皿1皿完食させていくタイプですがこれも問題です。先のパターンが「効率化重視」パターンとするならこちらは「なにも考えていない」パターンの典型ですね。

介護施設の食事のメニューでどんぶり物がでることがあります。

どんぶり物の場合「ごはん」をミキサーしたものと「丼の具」をミキサーしたものが別皿で提供されるのですが、「ごはん」だけ完食させたあとに「丼の具」を食べさせている光景を見たことがあります。

一般食の利用者さんには「今日は丼なので、ごはんにかけて食べてくださいね」とアナウンスしているのに、ミキサー食に変わったとたんに発想が途切れてしまうのでしょうか。

悪気はないんでしょうが、これもあんまりな話ですね。

想像力の足りない食事介助③「わんこそば型」

スピード重視。ベテランさんに多いみたいです。

「はい!」「はい!」という掛け声が聞こえてくるみたいに、あうんの呼吸で食事介助している姿はパッと見美しくもあるんですが、どうも食事をしている姿が楽しそうではないですね。

介護の仕事はひとりあたりの作業負担も多く、スピードが非常に重要だということはここ数カ月で十分理解してきたのですが、生活の中での「食事」の時間を重視しているnewginにとって、食事が作業になってしまうのはどうもやるせないですね。

ただでさえ「見た目を楽しむ」要素が取り除かれてしまったミキサー食を「いかに美味しそうに楽しく味わってもらうか」この努力を怠ってはいけないと思うんです。

今回のまとめ

今回は食事介助の「ミキサー食」にスポットをあてて、食事介助における想像力の重要性、ひいては利用者様への「思いやり」に関する想いを書かせてもらいました。

この業界に足を踏み込むまではミキサー食ってただおなかを膨らませるもの(なんかチューブに入った宇宙食みたいなもの)っていう間違ったイメージがありました。

実際には、なるべく元の味を崩さないように調理されていて、お正月料理の時にはミキサー食の上に「寿」という字をソースで書いて提供してくれたり、厨房スタッフの「なんとか食事を楽しく美味しく味わってもらおう」という気持ちが詰まったもので、ちょっと感動するようなものでした。

介護施設の利用者様の中には日常の外出もままならない人たちが数多くいます。

その中で一日3回の食事が唯一の楽しみという方も少なくありません。

多少もどかしい部分や面倒な部分があっても、この時間だけは懐広く対応してあげたいと感じています。

この気持ち、今後介護の経験を重ねていっても失いたくはないですね。

それでは、今回はこのへんで。

介護1年生、newginでした。
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