介護1年生の日記「ちょっと不良な利用者さんとの向き合い方」

こんにちは、介護はじめました。newginです。

昨年11月、晴れて某メーカーのグラフィックデザイナーというお仕事から足を洗い、以前から興味のあった介護の仕事に飛びこみました。

経験も資格も完全に0の状態からチャレンジしている看護1年生のわたしの気づきや思いを、介護の専門家ではない「今後両親の介護を考えていかないといけない世代の人たち」と共有していけたら、という思いではじめたブログです。

今回は介護施設における「ちょっと不良な利用者さん」とのコミュニケーションの取り方について書いていこうと思います。

ちょっと不良の定義

まず介護施設における不良の定義を共有化するのはたいへん難しいことです。

少し口が悪くなりますが、こと介護施設においては見る角度によっては全利用者さんが「不良」扱いになってしまいますから。

まずは視線の角度を合わせるということで、newginの思う介護施設での「不良」の定義を説明します。

「ちょっと不良」と「しっかり不良」

ここで言う「ちょっと不良」は、「介護スタッフの言うことをきかない」「反抗的な態度をとる」「仲間とつるむ」「他の利用者さんと軽いいざこざを起こす」のような、いうなればちょっとやんちゃな学生のイメージです。

「スタッフをなぐりつける」「物品を盗む」「脱走する」とかになるとnewginの中では「しっかり不良」のくくりにはいりますね。まあざっくり言うと「シャレで済まない」やつです。

「しっかり不良」についてはいずれお話しするとして、今回は「ちょっと不良」なメンバーとのコミュニケーションのとりかたについてです。

ちょっと不良の代表格 中野さん(仮)

newginが現在勤める介護施設の不良の代表格と言えば過去の記事でも紹介した中野さん(仮名)です。

経験も資格もなく「興味がある!」という理由だけで介護への転職に踏み切ったnewginが、介護1年生だからこそ気づく介護の魅力や問題点を紹介しています。今回は「口の悪い」利用者さんとのふれあいからの気づきを紹介しています。

中野さんは基本的に「文句言い」の「あまのじゃく」なので、こちらがお願いごとをすると一旦はさからってくることが多いです。

リハビリに誘っても一度は「今日はしんどいからいかない」と断っておきながら、数分後にはしゃあしゃあと部屋から出てきて早く連れていけ」とせっついてきます。

過去に施設でインフルエンザがはやった時も感染拡大を防ぐため「利用者間のコミュニケーションを禁止」していたにも関わらず「わたしは元気だから大丈夫」「この部屋にしばりつける権利はあなたにあるの?」などと言っては、スタッフの目を盗んで仲の良い利用者さんの部屋におしゃべりに行くなどの不良行動でスタッフを困らせていましたね。

経験も資格もなく「興味がある!」という理由だけで介護への転職に踏み切ったnewginが、介護1年生だからこそ気づく介護の魅力や問題点を紹介しています。今回は「インフルエンザ」発症によってもたらされた「現場のパニック」を記事にしています。
経験も資格もなく「興味がある!」という理由だけで介護への転職に踏み切ったnewginが、介護1年生だからこそ気づく介護の魅力や問題点を紹介しています。今回は「インフルエンザ」発症によってもたらされた「現場のパニック」を記事にしています。

糖尿病と間食と

この中野さんの不良行動でもっかのところ一番悩みが間食についてです。

中野さんは糖尿病のため糖分の多すぎる菓子類は基本NGとしているのですが、仲の良い利用者さんの部屋でチョコレートなどの菓子をもらって食べていることが発覚しました。おやつはおやつで、施設側で用意したものをしっかり食べているので、完全にプラスαの想定外の間食です。

newginの勤める介護施設の利用規約としては、利用者さん同士の付き合いを制限する拘束力も、利用者さんのお菓子持ち込みを禁止する抑制力もないので、唯一できる手が「スタッフで目を光らせて、食べる前に注意する」ことだけの状況です。

ただでさえ介護スタッフが不足している状況なので、これでは100%の対策にはなりません。

口だけじゃなく態度も悪い中野さん

また、なんせ中野さんが「ちょいワル」なので、間食している場に立ち会って注意しても、「何度も食べているけどどこも悪くない」「ダメな証拠はあるの?」と言い張って、目の前で介護スタッフに見せつけるようにチョコレートを食べて見せたりします。

やっていることはカワイイもんですが、態度自体はかなりのワルです。

まあこれが態度だけの問題なら「やれやれ」と笑って済まされるのですが、健康にかかわることなので行動自体は見過ごせません。

この中野さんの「間食」をどうしたら制御できるのかを例にとって、今回のテーマに核心「どうやって不良利用者さんをコントロールするか」を考えていきたいと思います。

不良な利用者さんとの向き合い方

「規則でしばれない(強制できない)」「マンパワーで対応する余力がない」など、ややこしい問題がいくつか立ちはだかっています。

newginはだいたいいつもそうなのですが、わかりにくい問題を自分のイメージしやすい土俵に置き換えて対策検討することにしています。

今回のケースでは「介護施設の不良な利用者さん」より「学校の不良生徒」のほうがイメージしやすそうだったので、そのイメージから3つの対策を練ってみました。

難易度C 自分から来る気にさせる作戦

不穏行動を防ぐ対策として最も手っ取り早いのが「介護スタッフの目が届く共有エリアにいてもらう」ことです。

でも、隠れて煙草吸っている不良生徒に「お前ら見えるところにいないと不安だから教室にこい」と直接言ったってそりゃ出てきませんよね。

それだったら「今日から赴任の教育実習の先生、すごい美人らしいぜ」とか「今教室にテレビ局が撮影にきているらしいぜ」とか言いうほうがよっぽど効果的です。

ようは自分から「だったら行ってみようか」と自主的に行動させるだけです。

中野さんの場合だと、とにかくおしゃべりが大好きなので「○○さん食堂にきていますよ。お茶でも飲みながらお話ししませんか?」と誘ってみたり、お風呂好きなところを利用して「そろそろお風呂の順番きそうですよ」などと声掛けすると、「それだったらいこうかしら」となることが多いですね。

その都度誘い出す理由を考えるのがちょっと手間ですが、一番オーソドックスで効果的な作戦ですね。

難易度B 話がわかる先生になる作戦

「大人はわかってくれない」これは昔から変わらぬ子供の不満の代表ですよね。

同様に不良生徒が一番嫌うのも「○○しなさい!」という強制的で一方的な大人からの命令です。

そこで逆説的に「生徒の目線にあわせて生徒を理解してあげられる先生」に対しては、不良生徒も心を開いてくれるんじゃないか?

この発想をもとに考えたのがこの「話がわかる先生になる」作戦です。

今回の場合では「おやつはダメ!」「体に悪いですよ!」と命令することをまずやめることにしました。これはただ厳しいだけの生活指導員っぽいですからね。

間食の現場をみつけても内容が許容できるものであれば「これぐらいだったらいいですよ。内緒にしておきます」「理解ある優しい先生」に徹します。

時間をかけて信頼関係を築いたのちに、「食べてもいいお菓子は内緒にしといてあげるから、食べる前に一度教えてもらえない?体に悪いものがはいっていないか調べてあげるから」と説得。自主的にスタッフに報告してくることを促す、というのがこの作戦のゴールになります。

この作戦、信頼関係を築き上げるまでが大変ですが、一度築いた信頼関係は間食の件に限らず永続的な効果が期待できるところがポイントですね。

newginと中野さんの信頼関係はまだまだこれからですが粘り強く頑張っていきます!

不良利用者さん対策③ 共犯者作戦

秘密の共有や共犯者意識は、結束を高めたり、恋愛感情を刺激したりすることは心理学的にも証明されているように、効果は絶大です。

この作戦は自分への責任感も伴うので、介護1年生のnewginでは、まだこの作戦を駆使することに躊躇してしまうのですが、同じ介護施設で働いている先輩スタッフのなかに、この「共犯者意識」を巧みにつかって利用者さんを手なずかせているスゴ技の持ち主がいます。

その先輩スタッフの場合、「攻撃は最大の防御なり」を地で行っており、なんなら自分から中野さんの部屋までお菓子を渡しにいきます。もう目線だけで「これは悪いこと。でも俺は仲間だから安心しろ」的なムードを作っちゃっています。ムード作りが本当に上手です。

その上で「菓子ならもってきてあげるから勝手に食べるのはやめて」と本来の目的を伝えるのですが、「わかった。そうする」と意外なほど素直に聞き入れているんです。

マニュアル的に全スタッフが共有するには少し難しいこの作戦ですが、この巧みな心理コントロールを使って、利用者さんとの絆を構築している先輩スタッフをnewginはちょっと尊敬しています。

今回のまとめ

今回は不良利用者さんとのコミュニケーションの取り方について考えてみました。

「自分からやる気にさせる」「上からではなく対等の目線で話をする」「共犯者意識を使って仲間になる」と今回の対策案を並べてみるとnewginが子育ての時に重要視しているポイントに酷似していることに気が付きました。

介護1年生のnewginがこんなこと言うと生意気かもしれませんが、大人でも子供でも「人間を動かす」ことに関しては共通するところが多いのかもしれませんね。

ところで、今回は「ちょっと不良な利用者さん」を考えるということで「不良生徒」をイメージしましたが、「しっかり不良な利用者さん」対策を考えるときは何をイメージすればいいんでしょうね・・・・ちょっと対策を練れるか不安になってきました。

でもやるしかないんですよね。それがお仕事ですから!!

それでは今回はこのへんで。

介護1年生、newginでした。
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