介護1年生の日記 認知症×帰宅願望の坂本さん(仮)と同僚になる

こんにちは、介護はじめました。newginです。

昨年11月、晴れて某メーカーのグラフィックデザイナーというお仕事から足を洗い、以前から興味のあった介護の仕事に飛びこみました。

経験も資格も完全に0の状態からチャレンジしている看護1年生のわたしの気づきや思いを、介護の専門家ではないけれど、今後両親の介護を考えていかないといけない世代の人たちと共有していけたら、という思いではじめたブログです。

今回のテーマ 認知症×帰宅願望の坂本さん(仮) ~その後~

以前に「認知症×帰宅願望の坂本さん(仮)」に関する記事を紹介しました。

認知症で強い帰宅願望のある坂本さんに対してどう対応してあげるのが本人にとって幸せなのか、スタッフとしてどう捉えるべきか。

まだ介護1年生のnewginには少し荷の重い話ですが、自分なりの回答を、させていただきました。

経験も資格もなく「興味がある!」という理由だけで介護への転職に踏み切ったnewginが、介護1年生だからこそ気づく介護の魅力や問題点を紹介しています。今回は「認知症と帰宅願望」の強い利用者さんとのふれあいからの気づきを紹介しています。

(まだ読んでいない方はこちらの記事を先に読むことをおススメします。読んでいないと少し話の内容がわかりにくいかもしれません)

あれからも坂本さんは相変わらずなことにかわりはないのですが、少し状況がかわっています。

坂本さんには申し訳ないんですが、何と言ったらいいか・・・・ちょっとおもしろい感じになっています。

今回は坂本さんのその後のお話をしてみたいと思います。

坂本さんのお仕事

坂本さんにはよく介護スタッフの雑務を手伝ってもらっています。

おしぼりを巻いてもらったり、新聞を畳んでもらったりなどの手先を使った単純な作業が多いのですが、元々手先が器用なんでしょうね。とても上手にこなしてくれます。

作業に集中しているあいだは、いつもの「帰らせてほしい」を言ってこないですし、勝手にエレベーターに乗り込んで脱走することもないので、スタッフはみな「次は坂本さんに何を頼もう」と考えながら自分の業務をこなしているんです。

ちょっと前の行動や発言はすっかり忘れてしまう坂本さんですが、一度教えた畳み方はちゃんと覚えているんです。介護1年生のnewginには新鮮な発見です。

余談になりますが「手先の作業は認知症の緩和や改善に効果あり」などと言われることもあるのですが、坂本さんの場合は今の所その傾向はないみたいですね。

坂本さんとの共同作業

坂本さんは自分が頼まれた作業にプライドをもっているので、あまり手伝ったりしないようにしています。(以前は手伝ったりしていたのですが、「私やるから置いておいて」と頻繁に言われるので手伝うのをやめました)

それでも坂本さんの気分がのらないときは「私ひとりでこんな量できない」と愚痴をこぼしてくるので、そんなときだけ隣の席に座って一緒に作業をするようにしています。

坂本さんの相談

つい先日のことです。この日も坂本さんの隣で一緒に作業をしていたのですが、作業が半ばをすぎたころ、坂本さんが「お兄ちゃん、ちょっと相談があるんだけど」とひそひそ声で話しかけてきました。

はい。経験上このあとに続く言葉は100%「家に帰らせてほしい」で確定です。

いつものように「なんですか?坂本さん」と耳を寄せてみたところ、ほんの少しだけ、意表をつく答えが返ってきました。

「すみません、明日からお暇いただきたいんですけど」

内心では「お暇ってなに!!?」とざわざわ動揺しまくっているnewginでしたが、なんとか表情には出さず、さぐりさぐりに対応を続けました。

「かまいませんが?どうかされたんですか?」

「いやね、ここに勤めてからもうだいぶ長いあいだ家に戻ってないでしょう。一度お暇もらって家に帰りたいんです」

帰宅願望×痴呆症の坂本さん。どうやら自分のことを介護施設のスタッフであると思っているようなんです。

その日はその後の作業の中でも「ここの給料日いつだったかね?」とか、「わたし、この仕事長くやってるけど、お兄さんはいつからやってるの」とか、ずっとスタッフ目線でnewginに話しかけてきました。

結局この日は終日アドリブを求められましたね。

基本的に名アクターnewginはそつなく対応できたと自負しているんですが、1点だけ失敗がありました。

毎日何度も何度も「明日の10時に退院できますよ」と言い続けてきたせいで、このときも「明日の10時からならお休みOKですよ」と言ってしまったところです。

さすがに坂本さん、ちょっと怒った感じで「10時!?お休みくれるんだったら朝から休ませてよ!」とまっとうな指摘をしましたね。

あたりまえです。たいへん失礼いたしました!!

今回の反省 「慣れや油断はミスを生む」 本当にそうなんです。

もしかしたら坂本さん「ちょっと慣れたからって油断したらだめだよ」と教えるための行動だったのかもしれませんね!

今回のまとめ

帰宅願望×痴呆症の坂本さんのその後の話をさせていただきました。

同じ毎日のように見えていても利用者さんの中での変化は存在しています。

「どうせ○○だろう」とか「いつも○○だから」という考えで接することなく、少しの変化にも気づいてあげられるよう、心を配った対応を心がけていこうと再認識できた1日でした。

実際、慣れや予測だけでは介護の仕事は務まらないですし、そこにやりがいもないですしね!

それでは、今回はこのへんで。

介護1年生、newginでした。
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